この記事でわかること
初めてのソウルコン、初めての韓国、ワクワクドキドキするのはいいけど、電波がなくハラハラしなきゃいけないのだけは避けたいですよね。
- 友達と同じキャリアのeSIMを買ったのに、私のスマホだけ電波が弱い…
- 街中ではサクサクなのに、地下鉄や会場に入った途端に圏外!
実はそれ、回線のせいではなく「スマホの機種」が原因かも…
のやはい?回線じゃなくて、私のスマホのせいなの??



その可能性は大いにある



解せぬ!
本記事では、そんな渡韓中の通信に大きく関わる「スマホの周波数(バンド)」について解説します。
スマホの周波数(バンド)とは?


普段私たちが何気なく使っている「スマホの電波」、最近では「5G」や「4G」に繋がることが多いと思います。特に渡韓中に大きく影響する「4G(LTE)」について言うと、実は「4G(LTE)」という《たった1種類の電波》が飛んでいるわけではないということを知ってましたか?
4Gという大きなグループの中に、《バンド(Band)》と呼ばれるいくつもの種類の電波(周波数帯)が存在しており、それぞれに「Band 1」「Band 3」といった番号が割り当てられています。
このバンドは国やキャリアによって異なり、スマホ側がそのバンドに対応していないと、電波を掴むことはできないんです。



初耳!
なので、韓国のバンドに対応していないスマホに韓国のeSIMをインストールしても韓国で通信することはできないです。
韓国のeSIMを購入する時に掲載されている「対応機種」とは、韓国のバンドに対応しているかどうかということなんです。
地域にあった「iPhone」と「Android」がある
スマホがどのバンドに対応しているかは機種(モデル)ごとに異なりますが、まず大きく分けてiPhoneとAndroidで傾向が分かれます。
- iPhoneの場合
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- 世界共通モデルとして設計されているため、広く浅く多くのバンドに対応している
- 基本的にiPhoneならほぼ全てのモデルが韓国のバンド全てに対応しているが、韓国以外の国によっては一部のバンドが非対応のこともある
iPhoneのモデルごとの対応バンドを確認する(公式サイト)
- Androidの場合
-
- メーカーごとに販売地域へ細かく最適化されていることが多い
- メリット: その国に合ったモデルなら最強の繋がりやすさを発揮することも
- デメリット:日本国内専用モデルなどの場合、韓国の主要バンドに対応しておらず「現地でほぼ電波を掴めない」という悲劇が起きることも…(日本国内向けモデルは要注意です!)
Androidスマホのモデルごとの対応バンドを確認する
【保存版】韓国3大キャリアの周波数帯リスト
韓国のキャリアは、それぞれ異なるバンドを組み合わせて通信サービスを提供しています。
具体的にどのバンドを利用しているのか、その特徴とあわせてキャリアごとに表にまとめてみました。
| キャリア | 5G | 4G (LTE) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| SK T | n78 | B1, B3, B5, B7 | バランス型 多くのスマホと相性が良い |
| KT | n78 | B1, B3, B8 | B1とB3がメイン B8があると地下に強い |
| LG U+ | n78 | B1, B5, B7 | B1に加え、B5が必須級 少しクセがあり注意が必要 |
バンドは「どれか1つ」ではなく「まんべんなく」掴めるのが重要!
この表を見て、「自分のスマホはBand 1に対応しているから、SKTでもKTでもLGUでも大丈夫だわ」と思うのは実は危険です。



え、私「B1」を押さえとけばいいんだなって思ったけど…ダメなの?



そう「B1」だけじゃダメなんです!なぜなら、これらのバンドにはそれぞれ《得意な役割》があるからね
大きく2種類あるバンドの特徴
韓国にある4G(LTE)のバンドは大きく「高い周波数」と「低い周波数」に分けることができ、それぞれ特徴があります。
- Band 1, 3, 7 [高い周波数]
-
データの通り道が広く、通信速度が速いのが特徴です。しかし、障害物に弱く、建物の奥や地下までは届きにくい性質があります。
- Band 5, 8 [低い周波数]
-
速度はそこそこですが、障害物を回り込んで遠くまで届くため、地下鉄や屋内でも繋がりやすい「命綱」のようなバンドです(プラチナバンドと呼ばれます)。
スマホは、その場その場の状況に合わせて、これらの中から一番状態の良いバンドを自動で選んで通信しています。


もし、あなたのスマホが「速いバンド(Band 1)」にしか対応していない場合、街中の屋外では快適でも、地下に入った瞬間に切り替える先の「命綱(Band 5や8)」を掴めず、圏外になってしまうのです。(それは困ります)
つまり、《1つでも多くのバンドに対応していることが=どこにいても通信が安定する》ということになります。
韓国旅行に必要なのはLTE



ちょっとすみません、、4Gの特徴はわかったんですけど、時代は5Gですよね?私的には5Gに繋がってほしいんですけど…



確かに今の時代、むしろ5Gに繋ぐことが大事なのでは?って思うよね、でも5Gを掴むためにも4Gが大事なのよ



ちょっと何言ってるかよくわからないな~
5G時代でも、重要なのはLTE


韓国は5G先進国だから、5Gさえ繋がればいいのでは?と思う人がいるかもしれませんが
旅行者にとって最も重要なのは、依然として4G(LTE)対応バンドです。
その理由は大きく2つあります。
- 5Gより4Gな理由【1】
-
5Gは《4Gとセット》で動いているから
- 現在の主流である5G(NSA方式)は、実は4Gの電波を「足がかり」にして接続しています。
- つまり、スマホが韓国の4Gバンドに対応していないと、そもそも5Gの電波を掴むきっかけさえ作れず、ネットに繋がらないというワケなんです。
- 5Gより4Gな理由【2】
-
エリアの広さは圧倒的に4Gだから
- 韓国の5G(主にバンドn78)は超高速ですが、障害物に弱く地下や建物の奥ではまだ電波が届きにくい場所があります。
- そんな時、瞬時にカバーしてくれるのがプラチナバンドを含む4G回線というワケなんです。
結論として《4Gの主要バンドに対応していること》こそが、結果として《5Gを含む快適な通信》への一番の近道なのです。
韓国のLTEは爆速だから、むしろLTEだけでもいい



なるほど!5Gに繋がりやすくするために、4Gをしっかりおさえておくのがいいってことですね!



5Gへ繋げたくて仕方ないんですね



だって、時代は5Gですから!(二回目)



韓国旅行はLTEで大丈夫なんだけどね~
じゃあ、渡韓中スマホに「LTE」ってついてたら?



ふぁ!5Gじゃない!!💢ってなります


渡韓中、スマホの画面に「LTE」と表示されていてもガッカリする必要はありません。「むしろ安心していい」というのが正解です。
なぜ「韓国のLTEなら大丈夫」と言えるのか
旅行者の視点で「日本のLTEとの違い」と「旅行中の実用性」に分けて説明しますね。
日本と韓国のLTEの「質」の違い
日本のLTEが決して悪いわけではありませんが、韓国のLTEは《基礎体力》が違うんです。
- 道幅が広い(帯域幅)
-
韓国はLTEに割り当てられている周波数の幅が広いです。日本よりも一度に流せるデータの量が多いので、混雑しても速度が落ちにくい傾向があります。


AIが作ってくれたイメージ図(がんばれ日本!w) - 基地局の密度
-
ソウルなどの都市部は、日本以上にアンテナ(基地局)が密に設置されています。地下鉄、デパートの奥、エレベーター内など、日本では電波が弱くなりそうな場所でも、韓国のLTEはバリバリ入ることが多いです。
なので韓国旅行中は、無理に5Gを探さなくても大丈夫なんです!《韓国のLTEは爆速》ということを覚えておいて、安心して4G(LTE)でスマホを使ってください~



ふ~ん、それでも5Gに繋がれば良いに越したことはないですよね?時代は5G…(三回目)



5Gへのこだわりがハンパないwwwww
旅先でバッテリー切れにならないための秘策は「LTEのみ」に接続



だって、何事も備えあれば患いなしだし、5Gに繋がってて悪いことなんてないよね!



これ言っていいかなwwww
5Gに繋がってると悪いことって実はあるんですよ



ふぁっ!そんなバカな!!
韓国の5Gは爆速ですが、実は一つだけ弱点があります。それは《バッテリーの減りが早いこと》
今の5G(NSA方式)は、LTEと5Gという2つの電波を同時に掴んで通信しています。いわば、スマホが《常に2人分の力を使って全力疾走している》ような状態なので、電池を消費しやすいのです。



(꒪д꒪)



そこで、旅行中に役立つ《ちょっとしたバッテリー節約術》をご紹介します♪



お願いします!!



例えば韓国でこんな状態になったとします
コンサートの後、友達とご飯を食べてホテルに向かおうと地下鉄に乗ってスマホ見たら充電の残量が11%!やばい!!チェックインも今からなのに!!モバ充も使い切ったし、ホテルまでは1人だから誰かに借りることもできない!!ホテルの予約画面見せなきゃだし、地図アプリもまだつかうし、翻訳アプリも使うかもなのに、このままでは野たれ死ぬ~…



例え話がリアルすぎて泣きそうになった
こんな時は、スマホの設定であえてLTE(4G)のみに接続するように切り替えてみてください。
あえてLTEのみにすることのメリット
電池持ちがアップ
無駄な「電波探し」をさせない
5Gの電波は直進性が強く、建物の陰や地下では少し不安定になりがちです。するとスマホは、「5Gが弱くなった!代わりの電波を探さなきゃ!」と、常に必死に電波を探し続ける状態になります。「4Gのみ」に設定することで無駄に体力を消耗することがなくなります。
発熱を防ぐ
スマホのオーバーワークを防ぐ
5Gは膨大なデータを一瞬で処理するため、スマホの脳(CPU)にかかる負荷が非常に大きく、どうしても熱が発生しやすくなります。 通信の設定を4Gに落としてあげるだけで、スマホの負担が軽くなり、無駄な発熱を抑えられます。
充電が切れて路頭に迷わないよう、緊急時には迷わずLTEモードに切り替えて、バッテリーを温存するというわけです!
設定の変え方(参考)
iPhoneの場合
- 「設定」
↓ - 「モバイル通信」
↓ - 「通信のオプション」
↓ - 「音声通話とデータ」
↓ - 「4G」を選択
Androidの場合
- 「設定」
↓ - 「ネットワークとインターネット(または接続)」
↓ - 「モバイルネットワーク」
↓ - 「優先ネットワークの種類」
↓ - 「4G/3G/GSM(またはLTE優先)」を選択
実例で見る“通信迷子”予備軍
では、最後に私が現在もってるスマホを具体例として解説してみたいと思いますが、この中に「通信迷子」予備軍があります!
- Apple:『iPhone 17 Pro』の場合
-




判定:どのキャリアでもOK!
- 5G: n78 対応
- LTE: B1, B3, B5, B7, B8 全て対応
韓国3社の主要バンド(5G/LTE)を網羅しているのでどこを選んでも快適
- Android:『POCO F7』の場合
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判定:どの回線でもOK!
- 5G: n78 対応
- LTE: B1, B3, B5, B7, B8 全て対応
韓国のどのキャリアに接続しようと、どのSIMを購入しようと問題なし
- Android:『Redmi Note 10T』の場合
-




判定:「SK T」か「KT」なら問題なし
- 5G: n78 対応
- LTE: B1, B3, B8 に対応
日本国内向けカスタマイズ機のため、LG UのバンドB5とB7に対応しておらず、LG UのSIMカードやeSIMのみで渡韓した場合は通信迷子になる危険あり
Redmi Note 10Tは『おサイフケータイ対応の日本向けモデル』なので、日本で使うには問題ないですが、韓国だとキャリアを見極めて接続しないと危険です。
SKT / KT メインバンド(B1/B3)と、プラチナバンド(B8 ※KTの場合)に対応しているため快適に使える LGU+ LGU+で使えるのがB1のみで、地下や建物に強いB5や高速なB7に対応していないため、場所によって圏外になる可能性大! Redmi Note 10Tを韓国で使う場合のキャリア選び表



なので、自分のスマホが対応しているeSIMを使わないと「同じAndroidで同じLG UのeSIM使ってるのに、友達のAndroid(例:POCO※)はサクサクで、私のAndroid(例:Redmi)はちょいちょい電波が悪くなる」みたいなことが起きるんです~



これがこの記事のタイトル「同じeSIMなのに繋がらない?」の答えですね!



そうなんです!スマホとバンドの関係、もう理解しましたよね?



はい!理解しました!
スマホに対応したeSIMなのに電波が悪い??
「eSIMは対応しているはずなのに、なぜかネットが遅い…」そんな時に考えられる原因と対策をお教えします!


- 【原因1】人混みによる「パケ詰まり」
-
ライブ会場や通勤ラッシュの地下鉄など、人が密集しすぎると基地局がパンクします。アンテナが立っていてもデータが流れてきません。そのような場合、基本的には「場所を移動する」か、「少し時間を空ける」しかありません。
ただし、ここでも紹介している「5Gをオフにして4G(LTE)のみにする」のも1つの解決策です。みんなが5Gに接続しようとする裏をかいて、「4Gのみ」に設定することで空いている車線を使えて改善することがあります!
- 【原因2】eSIMの「1日のデータ容量」を超えてしまっている
-
SIMカードやeSIMの商品名に「データ無制限」と書かれていても、小さく「1日2GBを超えると低速(128kbps等)になります」と書かれているプランが非常に多いです。この場合、日付が変わる(深夜0時)まで低速のままです。


商品説明をしっかりチェック SIMカードやeSIMを購入する際はそのような記載がないかしっかり確認するようにして下さい。
- 【原因3】 「格安ローミングeSIM」による遅延
-
格安eSIMによくある現象です。これらは、データを一度「海外(香港やタイなど)のサーバー」を経由するというローミング方式のeSIMであることが原因です。アンテナは立っていても、データの通り道が遠すぎるため、クリックしてから反応するまでが遅く、体感速度が非常に悪くなります。
よくあるパターン:複数の国で利用できる「周遊eSIM」など


見分け方のヒント:設定方法に「データローミングをONにする」とあれば海外経由のSIMです 次回からは「韓国の通信会社(SKT, KT, LG U+)公式」と書かれたeSIMや、「韓国ローカル回線使用」と明記されたものを選びましょう。これらは現地の人と同じ「直通ルート」を使うので爆速です。
韓国での通信にeSIM(やSIMカード)を使用する場合、スマホが韓国のバンドに対応しているかどうかと同じくらい「eSIM選び」も重要です!
通信速度トラブルの原因が、《格安ローミングeSIM》であることは非常に多いです。
数百円の違いなら、現地の回線をそのまま使える「キャリア公式(KT、SKTなど)」や「ローカル回線」を選ぶようにするのがストレスなく推し活を楽しむ一番の近道です!
eSIMを選ぶ時に大事なこと
大事なのは5Gじゃない、価格でもない、chatGPTやTikTokが使えることじゃない
韓国eSIMは「ローカル回線」を選んでください。
韓国人が使う回線をそのまま利用するので、遅延も少なく地図もサクサク動き、一分一秒を争うMDの整番取りにも有利です。
とは言え、
ローミングではない「ローカル回線(ネイティブ)のeSIM」を見つけるのはかなり大変です。
(今回ここに掲載しようと改めて検索してみてめためた実感しました…まじで一発で眼精疲労になったㅠㅠ)
香港やタイなどの通信事業者が世界中のデータを「まとめ買い」して安く切り売りする「ローミングeSIM」は、販売コストが圧倒的に安いため、格安で大量に出品されています。
一方で、本物の「ローカルeSIM」はどうしても価格を下げにくい事情があります。
結果として、安さを求めるユーザー向けに作られた「ローミング品」ばかりが検索画面で目立ってしまっているのが現状です。
おすすめのローカルeSIM
確実に「ローカル回線」と確認できるeSIMを選抜してみたぞい
アカウントをすでに持っていて、新たに決済情報を登録する必要がなく「ポイント払い」が可能という点を考慮して、Amazon・楽天市場・Qoo10を中心に商品をピックアップしましたので、ぜひ参考にしてみて下さい♪
KTとLG U+は公式ショップです。SK Tは公式認定されている日本の通信事業者KLP取り扱いの商品です。LINEによるサポートが手厚いようでサポート面を評価するレビューが多数あったので、こちらを取り上げさせて頂きました。
おすすめの
韓国ローカルeSIM


SK テレコム
【SKTelecom公式認証】韓国eSIM 電話番号付き 超高速データ無制限 最初の5分発信無料


3日間:1680円
他の日数はバリエーションから選択可※Qoo10除く


KT
【KT JAPAN 公式】 韓国 esim 2日間 無制限 電話番号 kt 正規 高速 010 電話/SMS受信専用


3日間:1488円
他の日数はバリエーションから選択可※Qoo10除く


LG U+
【LG U+公式認証】 韓国eSIM 1日~60日 データ無制限 電話番号付き(受信可能)


3日間:1670円
※他の日数はバリエーションから選択可
まとめ
いかがでしたか?
今回は、韓国旅行の通信状況を左右する「スマホの周波数(バンド)」について解説しました!
記事のポイント振り返り
- スマホが韓国キャリアのバンドに対応していないと、電波を掴むことができない
- スマホがどのバンドに対応しているかは機種ごとに違う(iPhoneは全モデルOK、Androidは要確認!)
- バンドは4G(LTE)を「まんべんなく」掴めるのが大事
- 韓国旅行はLTEだけで十分快適に通信できる
- バッテリーがピンチの時は「5Gをオフ」にするのが裏技
- eSIM選びは「安さ」よりも「ローカル回線(公式)」を選ぶのが正解
これらを知っておけば、現地で「アンテナが立ってるのに繋がらない!」と焦ることもなくなりますよ!



